Google AppSheet の印刷を「クラウド対応自動印刷」と連携して自動化する。
Google AppSheetと「クラウド対応自動印刷」を連携して印刷を自動化する方法です。
AppSheet自体には直接プリンターに印刷する機能は備わっていませんが、AppSheetのAutomation機能と「クラウド対応自動印刷」を組み合わせることで、自動印刷を実現することが可能です。
考え方は以下のようになります。
1. AppSheet AutomationでPDFファイルを作成し、クラウドストレージに保存する
- AppSheet Automationの利用:
AppSheetのAutomation機能(旧:Bot)を使って、特定のイベント(例:新しいデータが追加された、ステータスが変更されたなど)をトリガーにPDF帳票を自動生成します。 - Googleドライブへの保存:
生成されたPDFファイルは、デフォルトでAppSheetが連携しているGoogleドライブに自動的に保存されます。
* 保存先を「マイドライブ¥自動印刷」 フォルダーにします。(フォルダー名は任意)
2. 「クラウド対応自動印刷」との連携するための設定:
- 「クラウド自動印刷」の監視フォルダーを「マイドライブ¥自動印刷」フォルダーに設定します。(AppSheetのPDFファイルの保存先に合わせます。)
具体的な流れの例
- AppSheetアプリの作成:
- 帳票の元となるデータを管理するテーブル(Googleスプレッドシートなど)を作成します。
- AppSheetでそのデータに基づいたアプリを作成し、データ入力や更新が行えるようにします。
- AppSheet Automationの設定:
- AppSheetで新しいデータが追加されたり、特定の条件が満たされたりしたときに実行されるAutomation(Bot)を作成します。
- このAutomationで、「Run a task」として「Generate a file」を設定し、PDF形式の帳票を生成するようにします。テンプレートにはGoogleドキュメントなどを使用できます。
- 生成されたPDFの保存先をGoogleドライブの「マイドライブ¥自動印刷」フォルダーに指定します。
- 「クラウド対応自動印刷」の設定:
- 設定画面で、AppSheetがPDFを保存するGoogleドライブのフォルダー:「マイドライブ¥自動印刷」を監視対象として設定します。
- 必要に応じてそのフォルダーから印刷されるPDFに対応するプリンターの詳細な印刷設定(用紙サイズ、片面/両面、カラー/モノクロなど)を設定します。
連携のメリット
- 手動作業の削減: 帳票作成から印刷までの一連の作業を自動化できるため、手動での介入が不要になります。
- 業務効率の向上: リアルタイムまたは設定したタイミングで自動的に印刷されるため、業務のスピードアップに繋がります。
- ヒューマンエラーの削減: 印刷ミスや設定忘れなどの人為的なミスを減らすことができます。